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彼らが建てたものを、私たちが保存します。

Beyond Minka
Minkaウェブサイトの「Beyond Minka」ページでは、古民家やその他の建造物が、レストランやカフェ、宿泊施設、店舗、企業、工房、ギャラリー、学校、工場など、さまざまな用途で再利用されている興味深い事例や革新的な事例を紹介します。
もし、古民家、町家、蔵、工房、またはその他の建築物を住居以外の用途で使用されている場合は、ぜひそのご経験を教えてください。
その建築物をどのように活用されていますか? その方針を選ばれた理由は? 改修工事はどのように進めましたか? 同じようなことを考えている人たちに何かアドバイスはありますか?
ご自身のストーリーを共有していただける方は、info@minkasociety.comまでご連絡ください。
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2月の特集:
ベントン・ホームステッド
ベントン・ホームステッドは、1953年の昭和時代に建てられた民家を丁寧に修復した宿泊施設です。しまなみ海道に位置し、どこか懐かしい田舎の風情が感じられる静かな滞在をご提供いたします。再利用された素材を用いた修復と、ヴィンテージ家具による調度品が時代を感じさせる温かい雰囲気を醸し出します。
プライベートな一棟貸しの宿泊施設で、訪れるお客様には温かいお迎えと施設のご案内を行い、快適にお過ごしいただけるよう心掛けております。今後、施設内にオープン予定のショップでは、レトロな雑貨や地元の特産品をご用意し、田舎の魅力と日本伝統のもてなしをお楽しみいただけます。
詳細は以下をご覧ください。
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2月の特集:
テイストメーカーについて
テイストメーカーは、尾道の商店街にある改装された民家を利用したヴィンテージ衣料品店です。この歴史的な建物は、かつてあん摩施術所や靴職人の工房として使われていましたが、1950年代から2000年代にかけてのヴィンテージ衣料を展示する店舗へと生まれ変わりました。衣料品は主にアメリカ、カナダ、ヨーロッパから仕入れられています。
訪れるお客様には、流行に左右されることのない、厳選された高品質なアイテムをご覧いただけます。テイストメーカーは、古い衣料品を再利用することと、日本の伝統的な建物に新しい命を吹き込むことを結びつける独自のコンセプトを持っています。
詳細は以下をご覧ください。
3月の注目職人:西尾春夫 茅葺き職人
1. なぜ民家を選んだのですか?
私は、茅葺の世界に入り、昨年で30年になりました。私の父は、保険会社に40年間勤めた会社員でした。私は、京都の大学を卒業し、会社員になるよりは、一生情熱をもってできる仕事がしたかった。能力やスキルがないので、手に職をつける必要がある、と感じていた。 大学を卒業する直前に、求人誌に茅葺職人見習募集の記事を見つけ、それ以来茅葺職人の道を歩んでいます。 私の親方は1930年生まれで、その年代の職人は、全国に30年前はたくさんいました。 しかし、20歳代の職人が全国でたった3人しかいない、という茅葺職人が絶滅寸前の状態でした。 私は、30年前に最も若者がやりたくない職業を選びました。 冬場は雪が降るために仕事ができず、京都市内に行き、軽トラで焼き芋を売り、生計を立てました。 その後、2007年に小さな会社を設立し、全国で修業をしたおかげで、全国からの屋根の葺き替えの依頼に奔走しました。弟子も3人養成し、独立させました。
2. どこで茅葺きを学びましたか?
京都府南丹市美山町で学び、その後全国に学びに行きました。2008年に、私は美山町の茅葺き民家の棟数を数えました。519棟ありました。残念ながらその95%はトタンでカバーされています。 私は、それらすべてが茅葺き屋根に戻った光景を見てみたい、と思っています。26歳の時にイギリスに渡り、1か月間イギリスの職人と仕事をしました。イギリスは、茅葺屋根がたくさんあり、茅葺の家を愛するオーナーもたくさんいて、若い職人もたくさんいました。 茅葺きの学校があるほどでした。 私は、どうして日本とイギリスとこんなに違うのか、悔しくて一人で泣きました。 イギリスでお世話になった親方のクリスさんに、イギリスを旅立つ最後の晩に、正直に打ち明けました。 「日本では20代の職人はたった3人で、茅葺屋根はどんどんなくなっている。私は、日本に帰り、茅葺職人を続けることができるか、不安で仕方がない。」と。 すると、クリスさんは、こう答えました。 「ハルオ、茅葺技術は、人類最古の技術だから、自信を持ちなさい。」 私は、その言葉で、自分の心配しかしていなかったことに気づきました。 私は、数少ない日本の茅葺き技術者の末裔であることを自覚しました。 それから、美山町だけでなく、全国の職人さんを訪ね、全国武者修行に出ました。 日本には、地域によって多様な技術があるのです。
3. あなたの仕事について教えてください。
私のことを「美山のガウディ」と呼んでください。Antoni Gaudí が、サクラダ・ファミリアの建築に情熱を注ぎ続けたように、私は、茅葺きの再生に、あきらめずにチャレンジを続けていきます。日本の茅葺職人の絶滅の危機から脱することができ、現在では女性をはじめ、若い人たちが茅葺職人になる人が増え、私は喜んでいます。しかし、この30年間、茅葺き屋根は減少を続けています。私の次なる挑戦は、茅葺き屋根を増やすことです。 私は、イギリスに行くことによって、日英で不動産評価の方法に違いがあることが原因であることに気が付きました。 イギリスの住宅は、古くなるほど価値が高まり、茅葺のコテージは、一般市民が買えないような最高級不動産でした。 そのような家の屋根をきれいに葺き替えることは当然の投資行為です。 しかし、日本の木造住宅は、30年で価値がゼロになる不動産評価方法を採用しました。 つまり、日本の古民家は価値はゼロとみなされ、価値がない家の屋根をきれいに直すことは、趣味の世界なのです。 この違いに気が付き、日本において茅葺き民家の不動産価値を高めるには、テナントビルのように収益物件化するしかない、という結論に至りました。 その収益性から不動産価値を見出すことができれば、家を直すことは投資行為になるからです。 そのような理論から、20011年から実践に移りました。 茅葺きの家をリノベーションし、1日1組1棟貸し宿「美山FUTON&Breakfast」を開業しました。 現在5棟の茅葺きを貸し出しています。 是非、皆様にも1日茅葺きの家に滞在する経験をしていただきたいです。
4. お気に入りのプロジェクトについて教えてください。
今年から、私は様々なプロジェクトを計画しています。現在、美山町では、茅葺き屋根の葺き替えの相談よりも、家が維持できない、という相談の方が増えています。私は、そのような家を譲っていただき、8棟も所有しています。現在、4棟も買い取ってほしいという相談を受けています。私は、後継者のいなくなった茅葺きの家を買い取り、茅葺きを葺き替えて、新しいオーナーを見つける仕組みを作ります。また、お隣の福井県おおい町では、大きな茅葺きの家が解体される予定があり、移築し、再生してくれる新しいオーナーを探さなければなりません。 日本に、茅葺き屋根の技術を設計者やオーナーのために解説された書籍がありません。 私は、今年そのような書籍を日本語、英語で作りたいと考えています。 私は、1年前から、Instagramで発信を始めました。 アカウント:japanesethatchingguy フォロワーも10万人を超えました。 世界から茅葺きをやってみたい、という声が増えてきました。 私は、茅葺の学校を作ります。 まずは、今年は、オンラインで茅葺きの技術を世界の人々が学べるようにします。 そして、オンラインで学んだ人々が、美山に初級、中級、上級のクラスに分かれて、トレーニングができる場所や宿舎をいずれ作りたいです。 上級のクラスは、実際の修復現場であり、そこには観光客も見学、参加ができるようにしたい。 30年前の茅葺きの現場は、村人が大勢手伝いに来ていました。 昼からお酒が出て、毎日お祭りのようで、とても楽しかったです。 そのような楽しい現場を、世界の人達と再現をしたい。 それが私の夢です。 しかし、トレーニングに参加したい人は若い人が多く、日本に渡航する資金が乏しいことが考えられる。 世界の人々がそのような若者を経済的に支援する仕組みも作りたい。 私ほど、人生の時間とお金のすべてを茅葺きに投資している人はいないでしょう。 しかし、私の個人の力では限界に来ています。 これらのプロジェクトを進めるために、クラウドファンディングを実施し、皆さんにも参加してもらいたい。
5. 自分の古民家を葺き替えたいと思っている人に、どのような提案がありますか?
海外の方を中心に、古民家を買いたい、茅葺に屋根に葺き替えたい、という人が増えています。そのような方のために、古民家を買うための日本での不動産に関する知識、改装の知識、農村のコミュニティーの仕組み、古民家で収益を作る方法、をオンラインで学べる教材を提供したい。茅葺屋根を葺きたい人の大きな問題は、費用が大きくかかることです。昔は、美山では30軒くらいで「頼母子講(たのもしこう)」というチームを作り、それぞれが茅を刈り取り、材料と労力の現物の貸し借りを行った。 その貸し借りは、中央の管理者は存在せず、各家庭の帳面で管理されていた。 それは、アナログ版のブロックチェーンシステムであり、昔の日本人は、ステイタスシンボルであった茅葺きの家を作ることを、数百年も前にブロックチェーンシステムの仕組みを開発することで実現した。 なんと素晴らしいことか。 しかし、このシステムを現在の経済システムで、一人で負担すると、とても高額になるのです。 自分の古民家の茅葺きを葺き替えたい人に費用を少なくする方法として、オーナーも茅葺きの技術を学校で学び、そのような生徒達でコミュニティーをつくり、現代版の頼母子講を組織し、お互いに協力し合うことで屋根を自分達で作っていく方法が考えられます。 そのような生徒のコミュニティーに私はシートや道具を貸してあげることができる。 そして、もう一つ考えられることは、今では絶滅してしまった麦ワラ葺きを復活させることです。 かつて日本には数十万棟の麦ワラ葺きの屋根があり、海の船の上からから日本を見たときに、黄金色に日本の国土が輝いて見えたから、「黄金の国」と言われた、という説があります。 イギリスでは、麦わら葺きは健在です。 古民家の周りに農地がたくさんあるはずです。 その農地を使って、麦わらを短期間で作ることは、茅を集めるよりも容易です。 茅葺きの屋根は、毎朝違う顔を見せてくれます。 このような貴重な体験を、貴方にも是非してほしいです。 100年前に生まれていたら、農家に生まれなければ、茅葺きの家のオーナーになることはできなかった。 しかし、現代では、お金の力で、オーナーになり、茅葺きを葺き替える、という貴重な人生経験をすることができる。 私たちは、素晴らしい時代に生まれたのです。




3月の特集:法楽園禅リトリートセンター
1. ビジネスに民家を選んだのはなぜですか?
私は2004年にこの古民家を見つけました。当時、私の知る限りでは、古民家はまだあまり注目されていませんでした。しかし、静かな田舎にあるこうした古い家が大好きでした。屋根に雨漏りがなかったため、修繕すれば十分に使えると思いました。さらに、家賃が非常に安かったこと(残念ながらオーナーは売却を希望していません)と、自宅から非常に近いことも決め手でした。
最初は自分の趣味のためにこの家を使うつもりでしたが、次第に発展し、現在は「豊楽庵(ほうらくあん)」という禅リトリートセンターとして、さまざまなリトリートを開いています。
2. リフォームのプロセスについて教えてください(簡単に)
私はリノベーションの専門的な技術を持っていないため、屋内トイレの設置や一部の大工仕事など、専門的な作業は外部の職人に依頼しました。それ以外は、主にDIYで自分自身で行いました。資金があまりなかったので、ある程度の資金ができるたびに次に何ができるかを考えながら進めました。そのため、家のリノベーションと庭や敷地の整備には約10年かかりました。しかし、古民家の維持は常に続いていくプロセスでもあります。
3. ビジネスについて説明してください
数年間は一人で作業していましたが、その後ワークアウェイ(Workaway)プログラムを知り、多くのワークアウェイの方々がリノベーションを手伝ってくれるようになりました。私は禅のもとで得度しているため、自然と禅について話す機会が増えました。そして、何人かの外国人の方から「ここでリトリートを開催してみては?」という提案を受け、それまで考えたこともなかったのですが、15年ほど前から禅の教えとその実践を中心としたリトリートを始めました。
現在は、禅のリトリートだけでなく、「沈黙とマインドフルネス・リトリート」や「瞑想と創造性のリトリート」も提供しています。また、ヨガリトリートやその他の類似した活動のためにスペースをレンタルすることも可能です。
4年前には「豊楽庵」の隣に新しい建物が完成しました。古材の梁や木の幹、枝を使いながらも現代的な技術を取り入れた、ユニークな構造の建物です。「滴水道場(てきすいどうじょう)」と名付けられたこの建物は、内部が八角形のホールになっており、創造的な活動、サウンド・メディテーション、ヨガなどに利用できます。
また、今年は6人まで利用できるサウナも完成しました。雪が溶けたら水風呂を作る予定もあります。
4. 来客は何を期待できますか?
まず何よりも、周囲にほとんど人がいないため、静かな自然環境を楽しめます。聞こえてくるのは、野生動物や水の音くらいです。リトリートプログラムの詳細はホームページ(horakuan.net)で確認できます。
コロナ禍以降、リトリートの回数は減らしましたが、訪問を希望する方は事前にご連絡ください(horakuan@gmail.com)。
私は豊楽庵に住んでいないため、リトリートプログラム以外での宿泊はできません。しかし、設備の整ったキッチンがあり、6〜8人程度(部屋のシェアが可能な場合)でのグループ利用は可能です。
5. 訪れた人にどのような体験をしてもらいたいですか?
リトリートプログラムの内容はもちろんですが、私は訪れた方々に、古民家の価値を理解し、魅力を感じてもらいたいと願っています。歴史的価値のある建築物として保存することの大切さ、そして、それらを支える伝統技術や調和のとれた美しさをぜひ体感していただきたいことです。
6. 歴史的建造物の「旅」を始めたころの過去の自分に、ひとつだけアドバイスができるとしたら、それは何ですか?
私は、古民家を単なる建築物ではなく、一つの文化として捉えています。そこには大工技術だけでなく、畳作り、和紙作り、織物、陶芸、土壁作り、漆喰、鉄細工など、さまざまな伝統技術が含まれています。これらの技術は可能な限り保存することが重要ですが、同時に、古い技術を活かしながら新しい方法を模索する創造的なアプローチも必要だと考えます。それが、伝統をより長く存続させるための鍵になるのではないでしょうか。




2月の特集:ベントン・ホームステッド
1. なぜ民家を選んだのですか?
多くの人がそうであるように、私たちも伝統的な日本建築の美しさに惹かれました。私たちは特に、時間の経過とともに失われてしまうかもしれないものを保存するために、空き家になっていた民家を修復したかったのです。
2. リノベーションのプロセスについて教えてください。
この家は10年間放置されていましたが、構造上の問題やシロアリ、屋根の損傷などはありませんでした。私たちのリノベーションの目標は、この家を昭和28年当時の美しさに戻し、現代的な設備を少し加えることでした。可能な限り再生材を使うことにしました。起業ビザの関係で時間的な制約が厳しかったため、新しい畳とエアコンを設置するために地元の職人を雇いましたが、プロジェクト期間中は彼らと一緒に仕事をしました。
3. 宿泊施について教えてください。
ベントン・ゲストハウスは全館貸し切りです。家具はほとんどヴィンテージかアンティークで、そのほとんどはゲストハウスか、私たちの住居として購入した2軒目の民家で見つけたものです。現在、ゲストハウスのガレージをロードサイド・ショップに改装中で、ハチミツや農作物など地元の「おみやげ」に加え、レトロでヴィンテージなグッズも販売する予定です。
4. 来訪者は何を期待できますか?
私たちは数分しか離れていないところに住んでいるので、お客様ひとりひとりと直接お会いできます。伝統的な家屋に馴染みのないお客様も多いので、時間をかけて家の中を案内することで、より快適に過ごしていただけると思います。例えば、部屋は個別に冷暖房されているため、スライド式のふすまは温度調節に欠かせません。私たちはいつでもおしゃべりをしたり、質問に答えたり、時には島のレストランで夕食をご一緒することもあります。
5. 訪問客にこの体験から何を得てほしいですか?
私たちはYouTubeチャンネルで改装の全過程を記録しています。お客さまに本物の田舎体験を楽しんでいただき、素朴な時代に思いを馳せていただければ幸いです。しまなみ海道の橋の上という立地は、自転車でも簡単にアクセスでき、田舎の島の雰囲気を提供することができるのです。
6. 歴史的物件の「旅」を始めた頃の過去の自分に、何かひとつアドバイスを伝えるとしたら?
プロセスを楽しむこと!私たちは、地球上で最も美しい場所のひとつに家を建てることを選びましたが、忙しすぎてその良さがわからないことがよくありました。




1. ビジネスに民家を選んだのはなぜですか?
尾道に引っ越してくるずっと前から、この地域には空き家がたくさんあることは知っていました。パンデミックが起こるまでは店をやるつもりはなかったけれどこの物件を見つけたのは本当に良いタイミングでした。この物件の近くで自家栽培の茶屋を経営している友人からこの物件が借りられるとたまたま聞いていたんです。何年も前から、商店街の路地裏にあるこの物件の前を時々通っては気になっていたのです。空いていると聞いたとき、ここで何ができるかなとすぐに考え始めました。
2. リフォームのプロセスについて教えてください(簡単に)
この場所は、いつも何かしらの店として使われていました。ずっと昔はあん摩マッサージ屋として使われ、私たちが借りる前は靴の職人さんが作業場として使っていました。私たちがここに入ったときには、前代の人たちによってところどころ改装されていました。畳の床はコンクリートに変えられ、入り口も作り直されていました。トイレもキッチンもない状態だったので、不要なものを片付け、私たちが店を始めるまでにはラックや棚を設置するだけでした。結果、2ヶ月ほどで古着屋としてオープン。その後少しずつ店内を飾っていきながら、開店から1年が過ぎたころ、2階も売場にするために、大工さんに階段の作り替えを依頼しました。
3. ビジネスについて説明してください
アメリカやカナダの古着を中心に、ヨーロッパからの商品も交えて販売しています。
当店にやって来るのは、常に世界各地から回収される古着の山の中から一着一着私たちがセレクトした服です。日本には1トン単位で仕入れてくれる輸入業者がいて、そこから買い付けています。海外まで行かなくても古着が手に入るのはありがたいですね。
4. 来店客はあなたのレストランに何を期待しますか?
50年代から2000年代までの古着がお好きなら、何か気に入るものが見つかるかもしれません。ミリタリー、アウトドア、ハンティング、スポーツなどジャンル別の衣服に加え、メンズ・レディースのさまざまな種類の古着と雑貨小物を取り揃えています。当店では基本的に、古くても良いもの、あるいは作りや状態の良好な服や雑貨をピックするよう心がけています。本当に良いものでない限り、流行品やブランド品ばかりを仕入れたりすることは避けています。
5. 観客に何を期待していますか?
リサイクルショップや蚤の市などを回って古物の山の中から自分で”お宝”を掘り当てるのが好きな方も中にはいると思います。ただ、当店にご来店されるお客様にはセレクトされた「良いもの」だけがこの小さな店に並んでいるのを見てワクワクしていただけると思います。当店はアンティークショップでも博物館でもありません。なぜなら、棚に並んでいるものはすべて、古物といえどまだ着られたりまだ使えたりするものばかりだからです。
建物をリノベーションして再利用することと古着の再利用には、明確なつながりがあると感じています。もともと私がこの建物を古着屋として使うのがいいと考えた理由のひとつもここにあります。そういったビジネスの背景はお客さまにも楽しんでいただけると考えています。
6. 歴史的建造物の「旅」を始めたころの過去の自分に、ひとつだけアドバイスができるとしたら、それは何ですか?
私たちは5年近くビジネスを続けていますが、ここにたどり着くまでに歩んできた道に後悔はありません。アパレルの仕事の経験もなく、ほとんどゼロベースから開業しましたが、すべては学びのプロセスの一部だと考えています。もし日本で商売を始めようと考えている人がいたら、立地が良い場所であることを確かめてからにしてください!






1月の特集:Mozem Soba
1. ビジネスに民家を選んだのはなぜですか?
古民家は建物としてデザイン的に魅力があるからです。また、佐渡の歴史や伝統を体現しているデザインだからです。現代の建築家がデザインする個性的な建物と比べても引けを取らないデザインの魅力があると思います。古民家は日本の伝統的な建物デザインですが、現代に生きる僕たちの目には、外国の建物や個性的な建物と同じくらい「知らない」「異文化の」デザインに映ります。
2. リフォームのプロセスについて教えてください(簡単に)。
建築士に飲食店として機能的になるようにリフォームの設計図を描いてもらいました。
具体的には、台所を飲食店の厨房として使えるように動線を作りつつリフォームしました。
また畳敷の居間の床を壊して、コンクリートの土間にリフォームしてテーブル椅子席を作りました。
3. レストランについて説明してください。
蕎麦懐石の店です。可能な限り地元の食材にこだわり、時には自分たちで山に行って天然キノコやberryなどを採ってきて料理に使っています。またそれらの食材を使って、新しい組み合わせの料理を作っています。
4. 来店客はあなたのレストランに何を期待しますか?
美味しい蕎麦と、佐渡の食材を使った料理、古民家の雰囲気を楽しみに来ていると思います。
5. 観客に何を期待していますか?
シンプルに料理を楽しんでもらいたいです。また、佐渡で採れる食材の素晴らしさを体験してもらいたいです。
6. I歴史的建造物の「旅」を始めたころの過去の自分に、ひとつだけアドバイスができるとしたら、それは何ですか?
現代の住宅と違って、古民家に住み続けることはとても手間がかかります。知識も必要です。どんな手間がかかり、どんな知識が必要なのかをしっかりと見聞きしてください。





1月の特集:OW Indigo
1. ビジネスに民家を選んだのはなぜですか?
ビジネスの為に民家を選んだのでは無く、田舎暮らしと子育て、そしてその先に天然藍の発酵に適した環境が民家だと気付いた為。
2. リフォームのプロセスについて教えてください(簡単に)。
特にリノベーションはせずに昔ながらを維持することに重きをおき、土間に藍甕を据えて工房を作りました。
3. レストランについて説明してください。
綿や麻の天然繊維を天然藍で染めた商品が購入できる(Tシャツ、てぬぐい、ハンカチ、羽織り、暖簾など)
4. 来店客はあなたのレストランに何を期待しますか?
かやぶき民家にて江戸時代か。 ら続く技法を用いた天然藍について知る事ができる。
5. 観客に何を期待していますか?
天然藍の美しさを体感してもらえたら嬉しいです。
6. I歴史的建造物の「旅」を始めたころの過去の自分に、ひとつだけアドバイスができるとしたら、それは何ですか?
天然藍をするには良質な雑木の灰が必要なのですが、木こりもしながら毎年必要な薪を集め、冬中薪を焚き、出た灰を集めて藍染に使っています。自然(季節)は待ってくれないので、昔ながらのシンプルで素朴な毎日の営みを淡々とこなしていく体力と気力と心を大切に養って行こう。



